アウトドアブームのいま、キャンプを始める人が増えてますよね。自然の中でのんびりと気ごころしれた友人や家族と過ごす時間はとてもいい時間になります。でもキャンプって誰かと一緒にやらなければいけない訳ではありません。1人でも充分楽しめます。個人的にはソロキャンプの方が好きだったりします。
さて、そこで今回はソロキャンプの魅力についてお伝えしたいと思います。
ソロキャンプとは
ソロキャンプとは、なんとなくはわかるけど詳しくは知らないという方。おそらく、そのなんとなくのイメージで正解です。キャンプのイメージといえば複数人で楽しむイメージが強いですが、実はソロキャンプも面白いです。1人でキャンプって…と思われるかもしれませんが、準備から片付けまで一人で行うソロキャンプは自分のペースで作業をおこなえ好きな時に好きなことをできます。ソロキャンプは男のロマンみたいに思われていますが、最近では女性も多くなってきており、比較的チャレンジしやすい環境がととのってきてますよ。
ソロキャンプの魅力
なんといっても一人で過ごせることです。自由気ままに行きたい時に行けるのは最大の魅力です。誰かと一緒に行くとなると予定を合わせなければなりません。また、天候などで中止ということも。ソロキャンプは誰かと常に一緒にいないとダメな方には難しいかもしれませんが、最近では人間関係やSNS疲れなど、様々なストレス要因があります。そんなとき自宅で1人で過ごすよりも自然の中で1人のんびり過ごしてリフレッシュすることで少しでもストレスを発散させることができます。また、初心者の方や一人ではちょっと…という方はベテランソロキャンパーと話すのもありです。キャンプのコツやおススメの道具を教えてもらえたりします。最終的に仲良くなって一緒に晩御飯を作って食べることもありますので、趣味仲間が増えたりもします。
必要なギア(道具)
キャンプ初心者やソロキャンプ初体験の方はどんなものが必要か悩むと思います。そこで必要最低限のギア(道具)をご紹介します。
※ギアがが少なくすみ、すごしやすい春~秋に使用するギアになります。冬は初心者には少しハードルが高いので注意してください。
1.バックパックやキャリーバック
荷物の持ち運びに使えるものなら代用可能です。車やバイクなどでキャンプ場に行くときは道具一式を積載できるようなら台車で十分ですし、駐車場所に設営できるオートキャンプ場だったりであれば荷物を運ぶ必要がないため特にバックや台車は必要はありません。
2.テント
初心者にありがちなのがネットなどで売られている¥5000くらいの安いギアを安易に購入することです。テントはその日、雨風をしのいでくれるものなので、安すぎるものは設営時に壊れたり、風に耐えきれなかったり、雨漏りしたりとトラブルが起こりやすいです。最低でも1万~3万で1人~2人用のアウトドアブランドの製品を選びましょう。1万円の物でも風が強いとポールが折れたりしますので天候には気を付けてください。
3.シュラフ(寝袋)
シュラフも選び方があり、特に季節によって選び方が変わってくるので、キャンプする場所、気温を調べたうえで選ぶといいです。種類はだいたい3種類に分けられ、春・秋用、夏用、冬用になっていますが、寒い地域でおこなう場合は春や秋であっても冬用ものを選んだ方がいいです。夜から朝方にかけては冷え込みます。ちなみに慣れてきて冬にやりたいという方はシュラフの性能にこだわった方がいいです。
シュラフの中身が化学繊維のものかダウンかで暖かさが変わってきます。他にも封筒型やイモムシ型などの形や持ち運び時のサイズなどで選び方は変わります。
4.マット
寝る時やテントの中でくつろぎたい時に必要なマット。キャンプ場や設営場所によっても変わりますが、地面がゴツゴツしていたりすると背中や腰が痛くなりますので、マットがあると無いとでは快適さが大きく変化します。少しでも快適に休みたいのなら必需品です。
マットは断熱素材のものを選ぶと、どのシーズンでも使用しやすいのでいいです。マットの厚さは5センチ以上あると地面の凹凸が気にならなくなり、快適に休むことができます。
5.シングルバナー&ガス缶
焚火台を持っていくのもありですが、最初はバナーだけで挑戦することをオススメします。焚火台は炭が必要になりますし、着火や炭の後始末と作業が増えます。慣れてきてから挑戦することをオススメします。
シングルバナーはコンパクトに折りたためるものが多く、ガス缶と合わせてもあまりかさばらない点でもおススメできます。
ガス缶の種類はOD缶(Out Door)とCB缶(Cassette Bomb)の2種類あることを知っておくといいです。おそらくキャンプのイメージはOD缶。CB缶は家庭用のカセットコンロのものです。
夏場などの気温が高い時期はCB缶で充分ですが、気温が低い時期はOD缶をおススメします。LPガスは外気温の低い場では火力が低下します。OD缶はアウトドア用に作られているので外気温が低くても使えます。しかしOD缶は値段が割高となっております。対してCB缶はコンビニなどでも売っていて利便性や値段的には魅力的ですが、外気温が低いと火力が下がりやすくなっています。
6.食器類
コップ、ポット、箸、スプーン、フォーク、お皿などがあればいいです。ソロですので特に多めに用意する必要はありませんが、たくさん料理するのであれば多めに用意しておきましょう。最近では100均やホームセンターなどでデザイン性がよくコスパのいいものが揃っているので、まずは安いもので一通り集めてみるのもありです。
陶器やガラス製ではなく、木製やプラスティック、金属製の壊れにくい素材のものを選んでください。
7.テーブル
小さい一人用のものを準備しましょう。機能としては折りたためるのは必須です。食事や調理ができるだけのスペースが確保できるサイズを選びましょう。小さすぎるとかえって不便になります。素材についてはお好みで大丈夫です。重量を気にしないなら軽いものを選ぶといいです。注意点としましては耐荷重をチェックしておくこと。何でもかんでもテーブルに置いて耐えきれず壊れるということもあります。
8.チェア
チェアはなるべく背もたれのついたものでロータイプを選ぶといいです。なるべく楽な姿勢でくつろげるものを選びましょう。ロータイプでないとダメという事はありませんが、ロータイプのチェアは重心が低いので体勢をころころ変えてもバランスを崩しにくいです。サイズについては実際に座ってみて長時間座っていれそうかなどを考慮しましょう。小さくて持ち運びがラクでも、小さすぎて座っていると疲れるものは避けましょう。
9.クッカー(一人用の鍋)
キャンプ飯=ちゃんと調理するというわけではありません。ガスバーナーでお湯を沸かしてカップラーメン。これもキャンプ飯です。ですので、まずは最低限の調理道具としてコッヘルは準備しましょう。最近では100均に売っているので、まずはお試しとして使用してみてから、本格的なものが必要に感じれば材質などにこだわったものを購入することをオススメします。
ダッチオーブンやスキレットなどは必需品というわけではないですが、本格的に料理をするようでしたら持っていくといいです。
10.着替え
季節によって何セット必要かは変わります。気温が低かったり、冬場は1セットあれば充分です。逆に夏場は汗をかきますので2セット以上の用意が必要になってきます。キャンプをおこなう季節や気温、ご自分の発汗量などで判断して持っていくといいです。逆に寒そうな場所、季節であればヒートテックや防寒具を持っていきましょう。
11.ライトなどの光源
泊りはもちろん、日帰りの予定でもライトは持っていきましょう。予定外の出来事が発生し、日が沈んでしまっているときにあると助かります。
ランタンなどの光源は外でも、テント内でも使えるので必須です。ランタンは電池式、ガス式、ガソリン式などがありますが、まずは扱いが簡単な電池式のものを選びましょう。
もう一つあると便利なのがヘッドライトです。夜間なにか作業する際などはどうしても手がふさがってしまいます。そんな時にヘッドライトがあると両手を使って余裕を持って作業することができます。
ソロ×趣味を楽しむ
ソロキャンプは一人ですので、基本的にどんなことをしても大丈夫です。もちろん周りに他のキャンパーがいる場合などはモラルを持ち、常識の範囲内でですが。そこで趣味や、やってみたいことを実践するのもありです。例えば読書。一人の時間が長いソロキャンプには持ってこいです。そこにコーヒーが好きならばコーヒーを焙煎からやってみたり、挽くとこからやってみたり。組み合わせ次第ではいろいろな趣味と掛け合わせることができます。
その分、道具が必要な趣味であると荷物が多くなってしまうので、なるべく道具が少なくて済む趣味か、コンパクトで持ち運びやすい道具を使う趣味などにするとラクです。
いきなりソロキャンプはハードル高いときは
やはりどれだけ安くすまそうとしてもキャンプ道具一式をそろえるとなると結構な値段になります。本当にギリギリに抑えても5万以上はかかります。値段面でもハードルは高いですが、いきなり1人で行くのは不安だという方もいると思います。
そういう時は”手ぶらキャンプ”という選択肢があります。手ぶらBBQのキャンプ版で、「手ぶらキャンプ」で検索すればでてきます。手ぶらキャンプのオススメは名前の通り、手ぶらでいけ、キャンプ道具一式はレンタルできることです。キャンプ場によってセット内容は変わってきますが、基本的に必要最低限のものは揃っています。ただ、注意していただきたいのが、まだ全国的に見てもソロで手ぶらキャンプができるキャンプ場は少ないです。お住いの地域によっては遠方まで行かなければならないこともあるかと思います。
まとめ
いかがでしたか。ソロキャンプは一人になりたい時、自然に癒されたい時、ぼーっとしたい時などにオススメです。一度慣れてしまうと逆に複数人以上で行くキャンプが煩わしくなってしまうという弊害が発生することもありますが…。
今後、アウトドアブームがさらに盛り上がっていけばソロキャンプの需要も高まる可能性があります。そうなると最後に紹介した手ぶらキャンプでソロキャンプができる可能性が高まります。是非お試し下さい。
ちなみに、手ぶらでキャンプができる場所で、何名からのレンタルが可能か明記されていない場合はキャンプ場に問い合わせてみましょう。お近くに手ぶらでソロキャンプができる場所があるかもしれません。
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